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2019年12月 9日 (月)

12月経典学習会のお知らせ

12月の経典学習会は、12月22日(日)に開催予定です。

 

12月22日(日)13:30~17:00 
中板橋 MCWA
(今回は中板橋ですのでお間違いなく)

 

予定

 

13:30より自主瞑想(法話は14時からですが、それまで自主的に瞑想しています)
14:00より経典の解説
16:00より質疑応答
17:00ころ終了

 

参加費無料
予約の必要はありません

 

内容: トゥ・ミンガラ比丘(Thu Mingala Bikkhu)によるダンマパダ(法句経)の解説です。
ダンマパダ(法句教)170,173偈
「世の中は泡沫(うたかた)のごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。世の中をこのように観ずる人は、死王も彼を見ることがない。」
「以前には悪い行ないをなした人でものちに善によってつぐなうならば、その人はこの世の中を照らす――雲を離れた月のように。」
(岩波文庫「真理の言葉 感興のことば」中村元訳 より)
参加される方はテキストをプリントしてご持参ください

 

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1月の予定 1月19日(日)和光市、新精舎にて
オバサ・セヤドー 念住経の解説

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テキスト

ダンマパダ170偈
Yathā bubbulakaṃ passe yathā passe marīcikaṃ 
Evaṃ lokaṃ avekkhantaṃ maccurājā na passati.
「世の中は泡沫(うたかた)のごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。世の中をこのように観ずる人は、死王も彼を見ることがない。」

 

500人の比丘の物語
祇園精舎に滞在しているとき、ブッダは500人の比丘に関してこの偈を読みました。
ある時、五百人の比丘たちは、ブッダから瞑想の主題を与えれれた後に、それを実践するために森に行きました。 しかし、彼らはほとんど進歩しませんでした。 そこで彼らはもっと自分に合った瞑想の主題を与えてもらうようブッダのところに戻っていきました。ブッダのところへ向かう途中、彼らは蜃気楼を見たので、それについて瞑想しました。彼らが僧院の敷地に入るとすぐに、嵐がやってきました。 大粒の雨が降り、地面に泡ができ、すぐに消えました。それらの泡を見て、比丘たちは、「私たちの体は、泡のように壊れやすいものだ」と熟考しました。そして、五蘊の無常である本性を認識しました。ブッダは香りの部屋から比丘たちを見て、力を送り、彼らのイメージの中に現れました。

 

そして、次のような偈を読みました。
「世の中は泡沫(うたかた)のごとしと見よ。世の中はかげろうのごとしと見よ。世の中をこのように観ずる人は、死王も彼を見ることがない。」
説法の後、500人の比丘たちは阿羅漢道を得ました。

 

ダンマパダ173偈
Yassa pāsaṃ kataṃ kammaṃ kusalena pithīyati 
So imaṃ lokaṃ pabhāseti abbhā mutto'va candimā. 
「以前には悪い行ないをなした人でものちに善によってつぐなうならば、その人はこの世の中を照らす――雲を離れた月のように。」 

 

アングリマーラ長老の物語 
 祇園精舎に滞在しているとき、ブッダはアングリマーラ長老に関してこの偈を読みました。
アングリマーラは、コーサラ国のパセナディ王の宮廷で、司祭長の息子でした。 彼の名前はアヒムサカといいました。年齢になると、有名な大学町であるタキシラに送られました。 アヒムサカは賢く、先生にも従順でした。 それで彼は先生とその奥さんに好かれました。 その結果、他の生徒は彼に嫉妬しました。 そこで、彼らは教師のところへ行き、アヒムサカが先生の奥さんと関係があるとウソの報告をしました。 最初、教師はそれを信じませんでしたが、何度も言われるので、信じるようになりました。 そして彼は少年に復讐することを誓いました。 少年を殺せば後で後悔することになるでしょう。 それで彼は殺人よりも悪い計画を考えました。 彼はアヒムサカに1000人の男か女を殺すように言い、その見返りに貴重な知識を与えると約束しました。 少年はこの知識をほしいと思いましたが、命を奪うことについてはとても気が進みませんでした。 しかし、彼は言われたとおりに行うことに同意しました。

 

 このようにして、彼は人々を殺し続けました。そして、その数を忘れないために、殺した人の指を糸に通し、首に花輪のようにして掛けました。 それで、彼は「アングリマーラ」として知られ、その地方の人々の恐怖の的になりました。 王はアングリマラの悪業について知り、彼を捕まえる準備をしました。 アングリマーラの母であるマンタニは、王の意向を聞いて、息子への愛から彼を救おうと必死で森に入りました。 この時までに、アングリマラの首の輪には990本の指があり、1000本に1本足りませんでした。その日の早朝、ブッダは洞察力でアングリマーラを見ました。ブッダが止めなければ、1000人目の最後の人を探していたアングリマーラが母親を見て殺すかもしれないと考えました 。 そうなれば、アングリマーラは無限に地獄でに苦しむことになります。 慈悲の思いから、ブッダはアングリマラがいる森に向かいましました。

 

 アングリマーラは、多くの眠れぬ日夜を過ごした後、とても疲れ、消耗していました。 同時に、最後の1人を殺して千人の目標を達成しその仕事を完了させることをとても気にかけていました。 彼は出会った最初の人を殺そうと決心しました。 そのとき、彼は外を見ていてブッダを見つけ、ナイフ起こして追いかけました。 しかし、彼がへとへとになるまで追っても、ブッダには追い付きませんでした。そして、ブッダを見て彼は叫びました。「おい比丘よ、止れ、止れ」。ブッダは答えました。「私はすでに止っている。ただあなたが止っていないだけだ」。 アングリマーラはブッダの言葉の意味が分からずに尋ねました。「比丘よ、あなたが止っていて、私が止っていないと言うのはなぜなのか?」。

 

 ブッダは彼に言いました。「私は止っていると言った。それは、私は、すべての生き物を殺すことを止め、すべての生き物を虐待することを止めたからだ。そして内省を通して普遍的な愛と忍耐、そして智恵を確立したからだ。 しかし、あなたは他人を殺したり虐待したりすることをあきらめておらず、まだ普遍的な愛と忍耐を確立していない。だから、あなたは止まっていない人なのだ」。ブッダの口からこれらの言葉を聞いて、アングリマーラは深く考えた。「これは賢い人の言葉だ。この比丘はとても賢く、とても勇敢だ。彼は比丘たちの指導者に違いない。確かに彼は、ブッダ(覚者)その人に違いない。そして彼は私に光を見せるために特別にここに来たに違いない」 。そのように考えて、彼は武器を捨て、ブッダに比丘になることを認めてくれるよう頼みました。 そこで、ブッダは彼を比丘にしました。

 

 アングリマーラの母親は、森のいたるところで息子の名前を叫びましたが、彼を見つけることができずに家に帰りました。 王と彼の家来がアングリマーラを捕らえるために来たとき、ブッダの僧院にいる彼を見つけました。 アングリマーラが悪の道をあきらめ、比丘になったことを知ると、王とその家来たちは宮殿に帰りました。 僧院に滞在中、アングリマーラは熱心に、そして勤勉に瞑想を実践し、すぐに阿羅漢道を達成しました。

 

 その後のある日、彼は托鉢をしているときに、幾人かの人がけんかをしている場所に来ました。 彼らがお互いに石を投げあっているとき、飛んできたいくつかの石がアングリマーラ長老の頭に当たり、彼は重傷を負いました。 しかし、彼はなんとかブッダのもとに戻ってきました。ブッダは彼に言いました。「わが息子、アングリマーラよ、あなたは悪を止めた。忍耐しなさい。あなたは自分の行った行為のツケを、今の存在で支払っている。これらの行ないは、地獄で無限の歳月あなたを苦しめたであろうものなのだ。その後まもなく、アングリマーラは平安のうちに亡くなりました。 彼はパリニッバーナ(般涅槃)を実現しました。

 

 他の比丘たちはブッダに、アングリマーラがどこに生まれ変わったかを尋ねました。ブッダが、「私の息子はパリニッバーナを実現しました」と答えたとき、彼らはそれをほとんど信じることができませんでした。 それで彼らはブッダに、あれほど多くの人を殺した男がパリニッバーナを実現することが可能なのか尋ねました。 この問いに対して、ブッダは答えました。「比丘たちよ、アングリマーラには善友がいなかったので、多くの悪事をなしました。しかし、後に彼は善友を見つけました。 善友の助けと良いアドバイスによって、彼はダンマの実践において不動でありそしてマインドフルでありました。 したがって、彼の邪悪な行為は、善によってのり越えられました(すなわち、阿羅漢道)。

 

 そしてブッダは次の偈を読みました。
「以前には悪い行ないをなした人でものちに善によってつぐなうならば、その人はこの世の中を照らす――雲を離れた月のように。」

 

 

 

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